専門性の高い精神科での看護師の役割

ストレスなどで心の病になった患者が来る精神科では、特別な治療を行っています。心の悩みに特化しており、専門性を高められることから精神科を配属先に希望する看護師もいます。他の診療科だと患者を移乗・移動させるなどの介助があり、身体への負担が大きい場合があります。そのような科目に比べると仕事の負担は少なめです。精神科に来る患者は車椅子を利用している人は少なく、移動などの支援をする業務はそれほど発生しません。比較的身体的な負担は軽めであると言えるでしょう。ただし、身体の状態の悪い患者が多い精神科だと身体的な負担もそれ相応にあり、仕事の負担が増える場合があります。精神科で働く場合は、どのような状態の患者が多いか確認するのが大切です。

精神科で働く上で重要な看護ポイントは、患者との接し方です。心の病になった人は、会話をするのが難しい場合があり、なぜ難しいのかを把握しづらい場合があります。コミュニケーションが取れないと看護ケアを提供する上で問題になることもあるので、どのように対応するか考えなければいけません。患者と接する時に気をつけたいのは、相手が普通の精神状態ではないという点です。普通の人と接するように会話してしまうと、上手く行かない場合があるので注意する必要があります。精神科で仕事をする時は、病気によって人の精神状態がどう変わるかを理解する必要があります。精神疾患について十分な知識があれば、患者の状態に合わせたコミュニケーションを取ることができるでしょう。このように、精神科での看護業務は、患者との接し方に工夫が求められるところです。